東洋刃物100年の主なあゆみ 世界と日本の動き

  • 1925

    工業用機械刃物の国産化を推進するため
    東北帝国大学(現東北大学)附属金属材料研究所所長 本多光太郎 博士の提唱により創立。

    本多光太郎は、物理学者、金属工学者。
    鉄鋼及び金属に関する冶金学、材料物性学の研究を日本はもとより世界に先駆けて創始した。
    文化勲章受章。当社創立時の最高顧問を務める。
    当時の本社は、東京市麹町一丁目一番地。なお、福沢諭吉の娘婿である、福澤桃介は創立時の相談役。元衆議院議員。

  • 1926

    仙台工場落成

    商工省(現経済産業省)より工業用機械刃物の組織的生産の草分け的存在として認められ、工業研究奨励金下付される。

  • 1937

    大阪に第二東洋刃物設立後吸収合併し、大阪工場稼働開始

  • 1941

    高松工場新設

  • 1945

    大阪工場被爆

  • 1947

    東京の本社を仙台市米ヶ袋に移転。高松工場売却。

  • 1959

    鍛接による高合金鋼刃物製造法の特許取得

  • 1960

    多賀城工場新設。品種別生産体制確立。

  • 1961

    東京証券取引所市場第二部(現スタンダード市場)上場
    関連会社株式会社トオハ設立

  • 1962

    高松宮様 多賀城工場視察

  • 1962

    クロムメッキ法の特許取得

  • 1964

    中華人民共和国初代首相 周恩来氏(中国での展示場にて)

  • 1964

    東京オリンピック 開催

  • 1967

    関連会社熱研工業株式会社設立

  • 1970

    大阪万国博覧会 開催

  • 1970

    富谷工場新設。

  • 1973

    関連会社東洋緑化株式会社設立

  • 1977

    仙台の本社を多賀城工場敷地内に移転。

  • 1978

    宮城県沖地震

  • 1982

    東北新幹線開業

  • 1990

    多賀城工場を増設。

  • 1995

    阪神・淡路大震災

  • 1997

    富谷工場を増設。

  • 2004

    上海東優刃物国際貿易有限公司設立

  • 2011

    東日本大震災の被害を受け、本社を富谷工場敷地内に移転。

  • 2018

    熱研工業株式会社を吸収合併

  • 2019

    上海東優刃物国際貿易有限公司が持分譲渡により当社の連結範囲から除外
    株式会社フェローテックホールディングスと資本業務提携

  • 2020

    新型コロナウィルス 世界的大流行

  • 2021

    杭州東洋精密刀具有限公司設立
    東京オリンピック 開催

  • 2022

    東京証券取引所スタンダード市場への株式上場を廃止し、
    株式会社フェローテックホールディングスの完全子会社になる。

  • 2023

    富谷工場MS棟を新設。

  • 2025

    創立100周年

代表あいさつ

東洋刃物株式会社は、今年の8月9日に創業100周年を迎えます。
この節目を迎えるにあたり、これまでのご支援とご愛顧に心より感謝申し上げます。

当社は1925年、金属学の世界的権威であった本多光太郎博士の提唱により創設されました。
以来、「創造」と「信頼」を社是として、
お客様に信頼される製品をご提供するために総力を結集してまいりました。
これもひとえに、お客様、取引先様、地域の皆様、従業員等の
様々なステークホルダーの皆様のご支援の賜物でございます。

100年という長い歴史の中で、多くの挑戦と変革を推進し、
新たな技術革新に取り組むことにより、成長を続けてまいりました。
これからもお客様のご要望にお応えするために、
革新的な新製品、新技術を創出するとともに、品質保証体制を強化し、
次の100年に向けてさらなる飛躍を目指してまいります。

今後ともより一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 大石純一郎

東洋刃物OB会(東刃OB名刃会)
会長より祝辞

会社創業100周年を迎えられ、OBの一人として心からお祝いを申し上げます。
就職するにあたり、製造業を希望するのであれば、東洋刃物とほか2社が良いと助言されました。当時は不況で東洋刃物のみが採用計画があり応募したところ、仙台地区以外でも東京と大阪でも採用試験があり、しかも二次試験まであって、随分頑張る会社だなと思ったことを覚えております。
勤続44年の在職中は、よき先輩・後輩に恵まれ、悔いのない仕事ができたと思っております。
故本多光太郎先生は、「名刀在誠練」を座右の銘に残しましたが、役職員の皆さんが継続実践した成果が輝かしい創業100周年に繋がったのだと思います。

東刃OB名刃会 会長 植野益明

過去に掲載された主な記事

河北新報社提供
河北新報社提供
河北新報社提供
河北新報社提供
河北新報社提供
河北新報社提供

従業員の声

  • 20

    100年の歴史を持つこの会社の一員であることにワクワクしています。

    入社して4年目。高温の炉を扱う仕事に携わって、日々先輩方が築いてきた技術・知識を学びながら、製品の性能や品質に関わる重要な工程を任されていることにやりがいを感じています。中でも焼入れをした際に生じる歪みを矯正する工程は、作業者の経験や勘に頼る部分が多く、習得するのは容易ではありませんが、指導を真摯に受け止め、スキルを高め成長したいと思います。

    これまで積み上げてきた伝統を守りつつ、新しい風を吹き込めるよう努力を重ねていきたいです。

  • 30

    創立100年を迎えた企業に勤めることができたこと、皆様に感謝申し上げます。

    東洋刃物は『お客様へは親身に、製品へは丁寧に』を大事にしている企業だと思います。従業員の声にも耳を傾け向き合ってくれます。お客様、製品、従業員へ寄り添うことができる東洋刃物だからこそ、「100年企業」という偉業を成し遂げたのだと思います。

    諸先輩方へは敬意を払い、「100年企業」の名に恥じないよう、より一層励みます。

  • 40

    創立100周年の節目に立ち会うことができる喜びを感じています。中途での入社ですが、周囲の方々は分け隔てなく接してくださいます。全従業員を仲間だと考え、成長させたい、そして自らも成長したいという考え方が浸透しています。この企業風土こそが、まさに100年の歴史を物語っているようにさえ思えます。

    これからの100年は、東洋刃物が未来永劫にわたり日本をそして世界にも名を轟かす刃物業界のリーディングカンパニーとして君臨できるよう、微力ながらお手伝いをさせていただきたいと思います。

  • 50

    入社1年目に阪神淡路大震災、17年目に東日本大震災、その後新型コロナと数々の苦難も全社一丸で乗り越え、今年100周年という節目を迎えられたのは大きな喜びであり誇りでもあります。これまでの諸先輩方の弛まぬ努力のお陰であり、今でも沢山のお客様に支えられていることに大変感謝しております。

    時代が目まぐるしく変わる中、新たな技術とスピード感が求められる昨今、どんなに時代が変わってもモノづくりに対する真摯な取り組みは忘れずに、当社製品の強みを活かしながら新たな技術へ挑み続けることが、次の100年を託された我々の務めであると考えます。

    自分たちの役割を地道に積み重ね、一歩でも半歩でも自分自身が日々成長できるように邁進し熱い気持ちとチャレンジ精神をもってこれからも取り組んで参ります。